私が戦略設計で最初に見ること
戦略設計という言葉は大きいですが、私が最初にやっていることは、そこまで複雑ではありません。
まずは、その企業やサービスのことを知ること。次に、ターゲットとゴールを明確にすること。さらに、他社と比較したときの勝ち筋を見極めること。私が最初に見ているのはこの3つです。
ここが曖昧なまま進めると、ページ構成もデザインも言葉選びも、すべてがぼやけやすくなります。
逆にここが整理できると、掲載する内容、伝える順番、時間と費用をかける場所がかなりはっきりしてきます。
1. 企業やサービスについて知ること
まず確認するのは、事業内容、サービス内容、強み、選ばれている理由です。
ただ業種名やサービス名を確認するだけではなく、価値の源泉や選ばれる背景まで整理します。
例えば、同じ業種でも、価格、対応力、専門性など、選ばれている理由によってサイトで打ち出すべき内容は大きく変わります。
その会社らしさや、現場では当たり前になっていて言語化されていない強みを拾うことが、戦略設計の出発点だと考えています。
- 提供しているサービスや価値
- 強みと選ばれる理由
- 主なターゲットや既存顧客の傾向
- 社内では当然でも、外から見ると価値になる要素
2. ターゲットとゴールについて知ること
次に整理するのは、サイトを見る相手と、サイトを通して達成したいゴールです。
ここが曖昧だと、情報量は多くても刺さらないサイトになりやすくなります。
お問い合わせの増加、採用応募、信頼形成など、サイトに求める役割は案件ごとに異なります。
ゴールが違えば、トップページで最初に見せるべき内容も、各ページの役割も変わってきます。
- 想定する閲覧者
- 閲覧者が重視する情報
- サイト閲覧後に期待する行動
- 行動につなげるための情報の優先順位
3. 他社ウェブサイトとの比較をすること
ここは、私がかなり力を入れているポイントです。
ウェブサイトは、見ている側が意識していなくても、必ず他社と比較される前提の媒体だと考えています。
そのため、他社ウェブサイトと比較しながら、コンテンツの内容、ビジュアルの見せ方、SEO面での構成など、多面的に優位を作れるかを検討します。
ただ見た目だけを整えるのではなく、比較されたときに選ばれやすい構成へ落とし込むことを重視しています。
また、この比較検討は、制作費の使い方にも関わります。競合との差の確認範囲や、重点的に作るページによって、必要な工数は変わります。
そのため、最初に想定しているご予算と外せない条件を確認します。そのうえで、調査範囲と制作範囲を一緒に決めていくことが大切です。
- コンテンツの質と情報量による優位性
- 見せ方や印象設計による差別化
- SEOを踏まえた構成上の優位性
- 時間と費用を優先してかける範囲
強い競合がいる場合の考え方
他社があまりにも強いケースもあります。そういう場合に、正面から同じ土俵でぶつかっても勝ちにくいことがあります。
そのときは、よりニッチな盤面を選び、局所的に優位に立てる見せ方を考えます。
これは企業様のサービス内容や事業戦略にも関わる部分ですが、サイト上では、前面に出す内容、打ち出す相手、重点的に設計するページに大きく影響します。
競合が強いから諦めるのではなく、勝負できる場所を見つけることも、戦略設計の大事な役割だと考えています。
なぜここに注力するのか
ウェブサイトは、比較されることが前提の媒体です。
だからこそ、ここで他社に負けると、せっかく作ったウェブサイトが十分に機能しないものになってしまいます。
伝える内容だけでなく、比較対象と、その中で優位を作る方法まで考えておかないと、構成も見せ方も甘くなります。
私が戦略設計でこの部分をしっかり押さえるのは、そのためです。
制作判断を絞るための整理
ここで整理したいのは、作るものを増やすことではありません。事業理解、ターゲットとゴール、競合比較を重ねて、勝ち筋、制作の軸、範囲、優先順位を絞り込むことです。
- 伝える軸 前面に出す価値や、サイト全体でぶらさない主張を決めます。
- 作る範囲 必要なページ、深く作るページ、後回しにできる範囲を分けます。
- 優先順位 限られた時間と費用を、どこから使うと効果的かを整理します。
私の進め方
- 1.話を聞く
- まずは企業やサービスのこと、現状の課題、作りたい背景を丁寧にヒアリングします。
- 2.要点と比較軸を整理する
- 話を伺った内容をもとに、強み、ターゲット、ゴール、競合との比較軸をテキストベースで整理していきます。
- 3.勝ち筋を考える
- 正面から競う方針、ニッチな切り口で局所的に勝つ方針を含めて、優位を作る場所を考えます。
- 4.構成と優先順位に落とし込む
- 整理した内容をもとに、必要なページ、訴求の順番、導線、ご予算に応じた優先順位を組み立てます。
- 5.認識を合わせる
- 要点を共有しながらズレを減らし、そのうえでUI設計やデザインへ進めていきます。
こんなご相談に向いています
- 自社の強みをサイトで表現する方針が整理できていない
- ターゲットやサイトの役割がまだぼんやりしている
- 競合と比べたときの勝ち筋を整理する必要がある
- リニューアルで変えるべき内容を言語化できていない
- 制作に入る前に、方向性をきちんと固める必要がある